クラシック名曲

結婚式におすすめの定番クラシック曲10選

最近では新郎新婦の思い出の曲、流行のJ-POPなどを流すことも多い結婚式ですが、華やかで格調高いクラシック曲は結婚式でも定番です。
今回は結婚式にぴったりのクラシック音楽をご紹介します。

結婚行進曲/メンデルスゾーン

結婚式といえばこの曲。
タイトルや作曲者は知らなくても、誰もが聴いたことがある定番の1曲です。
メンデルスゾーン(1809−1847)作曲の劇音楽『夏の夜の夢』の中の1曲で、1858年にプロセイン王太子フリードリヒ3世とイギリス王女ヴィクトリアの結婚式で初めて「結婚行進曲」として演奏されたことから、現在でも新郎新婦の入場シーンによく使われる楽曲です。

結婚行進曲(婚礼の合唱)/ワーグナー

メンデルスゾーンの「結婚行進曲」と並ぶ定番の1曲は、リヒャルト・ワーグナー(1813−1883)作曲の「結婚行進曲(婚礼の合唱)」です。
この曲はオペラ「ローエングリン」第3幕の1曲で、主人公ローエングリンとエルザの結婚を祝う合唱曲です。メンデルスゾーンの曲よりも落ち着いた静かな曲調です。

注意が必要なのは、オペラ「ローエングリン」のストーリーが悲劇であること。
ローエングリンとエルサは結婚式の夜に破局を迎え、エルサは死んでしまうという大変悲しいストーリーなので、ヨーロッパなどではこの曲を結婚式に使用するのは縁起が悪いと考える風習もあるようです。曲自体は大変美しく結婚式にぴったりなので、そういったストーリーを知った上で、「二人の愛にそんな悲劇は関係ない!」と思えるカップルであれば、まったく問題ないと思います!
合唱ではなくパイプオルガンバージョンがおすすめです。

カノン/パッヘルベル

ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel/1653年-1706年)の「カノン」は、正式には「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」の第1曲になります。
本当は「カノン」と「フーガ」2曲セットなのですが、こちらの「カノン」だけがクラシックの名曲として現在でも色々なシーンで使われています。

本来は特に結婚やお祝いの曲ではありませんが、なぜ結婚式で使われるようになったのか?
理由は「聴いていて心地よい曲」として意図的に作曲されているからです。
カノンというのは簡単にいうと「主題の追いかけっこ」で、ひとつの主となるメロディを一声→二声→三声と追いかけていきます。
また、このカノンに使われている和声進行(コード進行)は大逆循環、別名「黄金コード」と呼ばれ、人の耳に心地よく響くコード進行として、当時から現代まで多くの作曲家に用いられています。

主よ、人の望みの喜びよ/バッハ

音楽の父と呼ばれるヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach/1685-1750)は200曲以上の教会カンタータ(器楽演奏付き合唱)作曲しました。
この曲は「心と口と行いと生活で」というカンタータの第10曲で、原題は「イエスは変わらざるわが喜び」(Jesus bleibet meine Freude)といいます。もともと合唱曲ですが、現在ではオルガンやピアノで演奏されることが多いです。

こちらの動画はコラール(合唱)バージョンです。

ブランデンブルク協奏曲第5番第1楽章/バッハ

こちらはバッハがブランデンブルクの伯爵に献呈した「ブランデンブルク協奏曲」の中の1曲です。チェンバロの独奏部があるなどチェンバロが多用されており、優美で高貴な曲調は結婚式の雰囲気を格調高いものにしてくれます。
後世のピアノ協奏曲にも繋がる史上初の「チェンバロ協奏曲」であり、実はバッハがオーダーメイドのチェンバロを入手した直後に作曲したので、「チェンバロのお披露目」を意図していたとも言われています。

こちらの動画では、6分あたりからチェンバロ独奏部分が始まります。

G線上のアリア/バッハ

バッハ先生の曲が続きますが、バッハの曲は格調高く結婚式のような式典にぴったりの曲が多いと改めて感じます。
この曲はバッハが作曲した「管弦楽組曲第3番」第2楽章のアリアを、ヴァイオリニストのアウグスト・ヴィルヘルミが、ピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏のために編曲したものです。ニ長調からハ長調に移調されることで、ヴァイオリンのG線(ヴァイオリンの4本の弦の一番低音の弦)のみで演奏できるようになったことから、「G線上のアリア」と呼ばれるようになりました。
バッハの生前はあまり有名な曲ではなかったそうですが、19世紀後半にヴィルヘルミが編曲をしてから演奏されるようになり、現在では不動の人気クラシック曲のひとつになっています。

バレエ組曲「くるみ割り人形」花のワルツ/チャイコフスキー

ピョートル・チャイコフスキー(1840−1893)が作曲したバレエ組曲「くるみ割り人形」の第8曲「花のワルツ(Valse des fleurs)」です。
幻想的なハープの調べで始まり、優美なワルツに合わせてホルンがメロディを、中盤からヴァイオリン&チェロが主旋律となり、フルートがアクセントとなって曲調を盛り上げていきます。
舞踏会のような優雅な雰囲気を演出してくれる曲です。

愛の喜び/クライスラー

フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler/1985-1962)が作曲したヴァイオリンとピアノのための小曲です。冒頭から勢いのあるメロディで始まり、中盤では優美で穏やかな曲調になります。華やかな場にぴったりの曲です。

愛の挨拶/エルガー

日本ではなぜか電話の保留音でおなじみの1曲ですが・・・大変美しい曲です。
この曲はエドワード・ウィリアム・エルガー(Edward William Elgar 1857−1934)がキャロライン・アリス・ロバーツへ婚約記念として贈った曲です。宗教の違いや身分の違いのため親族から反対されながらも二人は結婚しました。
この曲はピアノ独奏版、ピアノ&ヴァイオリン版などエルガー自身がいくつかの編曲版を残しています。

愛の喜びは/マルティーニ

ジャン・ポール・エジード・マルティーニ(Jean Paul Egide Martini/1741-1816)作曲によるフランス語の歌曲です。後にベルリオーズが管弦楽曲に編曲、近代ではエルヴィス・プレスリーが「好きにならずにはいられない」というバラードで歌っています。

原曲の歌詞は「愛の喜びは一瞬しか続かない、別れの悲しみは生涯続く」という心が苦しくなるような歌詞なので、結婚式には向いていないという意見もありますが、曲自体はエレガントで美しい曲です。ピアノ&チェロバージョン、管弦楽バージョンがおすすめです。