『ア・ラブリー・ナイト A Lovery Night』は、2016年公開の映画『ラ・ラ・ランド』の劇中歌です。主人公のミア(エマ・ストーン)とセバスチャン(ライアン・ゴズリング)の波長が初めて合う瞬間としてデュエットしたナンバーです。
『A Lovery Night』は、アメリカ合衆国の作曲家・脚本家であるジャスティン・ハーウィッツ(Justin Hurwitz、1985年1月22日 – )によって作曲され、ソングライターのデュオ、作曲家チームとして知られているパセク&ポール(Pasek and Paul:ベンジ・パセク(Benj Pasek)とジャスティン・ポール(Justin Paul))が作詞を担当しました。
「素敵な夜がもったいない」といった意味が含まれており、ミアを演じたエマ・ストーンのお気に入りのナンバーとしても知られています。
『A Lovery Night』の概要
photo from 映画「ラ・ラ・ランド」公式X
『A Lovely Night』は、映画の序盤で、ミア(エマ・ストーン)とセバスチャン(ライアン・ゴズリング)がロサンゼルスの夜景を背景に踊りながらデュエットしています。
お互いに惹かれつつも、素直になれず皮肉を言い合う様子をコミカルに表現しています。軽快な曲調で、タップダンスのリズムが取り入れられており、古典的なハリウッドミュージカルを彷彿とさせる演出が魅力です。
シーン全体が色彩豊かで、美しい夕暮れの光の中で2人が踊る様子は、映画のビジュアル面でも印象的なワンシーンとなっています。
『A Lovery Night』が流れる撮影シーン
photo from 映画「ラ・ラ・ランド」公式X
ミア(エマ・ストーン)が黄色のドレスを着て、セバスチャン(ライアン・ゴズリング)と一緒に夜景を背景に踊る『A Lovely Night』のシーンは、グリフィス・パーク内の「Cathy’s Corner」で撮影され、6分間にわたるダンスがカットなしの1テイクで収められています。
グリフィス・パークは、ロサンゼルスにある広大な公園で、天文台、ゴルフコース、テニスコート、動物園などを備えており、面積は4,300エーカー以上で全米でも11番目に大きい市営公園です。地元の人々にも親しまれているこの公園は、映画の中で他にも重要なロケ地となっています。
セバスチャンとミアの関係が初めて深まる瞬間を描いたこのダンスシーンは、ハリウッド・ヒルズでのパーティー後、サンフェルナンド・バレーの美しい景色を背景に撮影され、作品のハイライトの一つとなっています。
『A Lovery Night』の歌詞と日本語訳
(セバスチャン)
The sun is nearly gone
The lights are turning on
A silver shine that stretches to the sea
もうすぐ日が沈む
街の家々に明かりが灯る
銀色の光(月の光)が海に差し込む
We’ve stumbled on a view
That’s tailor-made for two
What a shame those two are you and me
僕たちは歩いてる
まるで特別な2人のためにつくられたかのような完璧な景色の中
それが君と僕だなんて本当に残念だよ
Some other girl and guy
Would love this swirling sky
他の女の子と男の子だったら
この渦巻きの空*を気に入ったかもね
But there’s only you and I
And we’ve got no shot
だけどここには君と僕しかいないし
僕たちは何の予感も感じない
This could never be
You’re not the type for me
絶対あり得ない
そもそも君は僕のタイプじゃないし
(ミア)
Really?
あ、そう
(セバスチャン)
And there’s not a spark in sight
What a waste of a lovely night
見つめあっても何も感じないし
完璧な夜の無駄使いだよ
(ミア)
You say there’s nothing here?
Well,let’s make something clear
I think I’ll be the one to make that call
私には何も感じないって言った?
いい?はっきりさせてあげる
私たちに何かあるとしたら、私が決めるから
(セバスチャン)
But you’ll call?
じゃあ君は恋を始めるの?
(ミア)
And though you looked so cute
In your polyester suit
まああなたはこのポリエステルのスーツで
かわいく見えるけど
(セバスチャン)
It’s wool
ウールだ
(ミア)
You’re right,I’d never fall for you at all
そうね、あなたに恋に落ちることは絶対にない
And maybe this appeals
To someone not in heels
この完璧なシチュエーションは
ヒールを履いてない子には効果あるでしょうね
Or to any girl who feels
There’s some chance for romance
それか恋に落ちる可能性があるかもって思ってる女の子には
(セバスチャン)
・・・whistling(口笛)
(ミア)
But,I’m frankly feeling nothing
でも私ははっきり言って何にも感じてない
(セバスチャン)
Is that so?
誓って?
(ミア)
Or it could be less than nothing
「何にもない」よりも何にもない
(セバスチャン)
Good to know
So you agree?
それは良かった
てことは僕の意見に賛成ってことだよね
(ミア)
That’s right
ええそうね
(セバスチャン&ミア)
What a waste of a lovely night
なんて完璧な夜の無駄使い