カンツォーネ

想い出のソレンツァラ 歌詞の意味・解説

想い出のソレンツァラ Solenzara」は、イタリアの作曲家である、ドミニク・マルフィジ(Dominique Marfisi,1902-1973)が作詞作曲したと言われています。作曲のクレジットにはカトリーヌ・ダルバル(Catherine Darbal)、ブルーノ・バカラ(Bruno Bacara)の名前も並んでいますが、実際にこの2人がどのように作曲に携わったのか、はっきりとした記録はありません。

ソレンツァラは、コルシカ島の港町の名前です。コルシカ島出身のドミニク・マルフィジは18歳でコルシカ島を離れ、この曲を60歳のときに作りました。原曲の歌詞はイタリア語ではなくコルシカ語で書かれています。

1962年、コルシカ島のレジーナとブルーノ(Régina et Bruno)という二人組がこの曲を歌い、その後1966年にエンリコ・マシアス(Enrico Macias)がフランス語の歌詞をつけて歌ったことで、世界的に有名になりました。

「想い出のソレンツァラ」は日本語にも翻訳され、越路吹雪氏や岸洋子氏が歌ったことで、日本でも広く知られる歌となりました。

「想い出のソレンツァラ」原曲歌詞と日本語訳

※エンリコ・マシアスが歌ったフランス語版の歌詞と、越路吹雪氏が歌った水野汀子氏の日本語訳を記載しています。

Sur la plage de Solenzara
Nous nous sommes rencontrés
Un pêcheur et sa guitare
Chantaient dans la nuit d’été
Cette douce mélopée
Sur la plage de Solenzara
Chaque soir on a dansé
Et le jour de ton départ
J’ai compris que je t’aimais
Et je ne t’ai plus quité

A Solenzara
Oh! chi dolce felicità
A Solenzara
Più bè nun si po sta…

* (disque)
Quand j’entends la mélodie
Qui m’a donné tant de joie
Je sais que cette nuit-là
Notre amour a pris sa vie
Au coeur de Solenzara

* (live)
Quandu pens’a Solenzara
Ch’aghju lasciatu quallà
Una nostalgi’ amara
Cum’un sonu di ghitarra
U core face trimà

(Instrumental)

* (disque)
A Solenzara
J’y reviendrai tous les étés

* (live)
A Solenzara
Oh! chi dolce felicità

A Solenzara
Più bè nun si po sta…
Più bè nun si po sta…

恋しいソレンツァラ 港の船よ
いつまでも私の心を とらえて離さない
なつかしいあの灯が まぶたにのこる
海の彼方のはるか沖から あの人は帰る
ああ ソレンツァラ 光にかがやく
ああ ソレンツァラ 恋の港

夜明けのひかりに 港が浮かぶ
星の影消え船は出て行く はるかな沖に
白い砂浜に のこる小舟は
波にゆられて いつかしらずに流れてゆく
ああ ソレンツァラ 光にかがやく
ああ ソレンツァラ 恋の港

今も恋し

レジーナとブルーノによるコルシカ語バージョンのSolenzaraはこちらです。