吹奏楽曲

エル・クンバンチェロ 吹奏楽の人気曲を解説

吹奏楽で定番人気曲ともいえる「エル・クンバンチェロ」。
中学校や高校の前を通りがかった際など、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は吹奏楽の人気曲「エル・クンバンチェロ」について解説します。

吹奏楽人気曲「エル・クンバンチェロ」

エル・クンバンチェロ(El Cumbanchero)は、1943年にラファエル・エルナンデス(Rafael Hernández 1892-1965)によって作詞・作曲されたラテン音楽を代表する楽曲です。
カリブ海に浮かぶアメリカの島、プエルトリコの作曲家であり、エル・クンバンチェロは、ラファエル・エルナンデスの代表作と言われています。

「エル・クンバンチェロ」のタイトルの意味

曲のタイトル「エル・クンバンチェロ」はスペイン語で、日本語に直訳すると「口の広い盃(クンバ)をたたく男」となります。
意訳すると「飲んでお祭り騒ぎをする人」「人々がお祭りで浮かれ騒ぐ様子」を描いていると言われています。
「エル・クンバンチェロ」のラテン音楽独特のリズムとアップテンポな曲調は、まさに「お祭り騒ぎ」というワードがぴったりですね。

エル・クンバンチェロが吹奏楽で人気な理由

エル・クンバンチェロは、特に吹奏楽でよく演奏される楽曲として有名であり、高校野球の応援でもよく披露されています。
吹奏楽で演奏される曲の中では難易度は高めであり、よくコンクールの課題曲などにも選ばれます。
難しいだけあって、演奏者にとって演奏がうまういった時の感動は格別ですし、聴いている方も演奏している方も楽しくなるような楽曲です。
多くの吹奏楽経験者にとって「エル・クンバンチェロ」は、思い入れのある定番楽曲のひとつではないでしょうか。

「エル・クンバンチェロ」には歌詞がある

実は「エル・クンバンチェロ」にはスペイン語で作詞された歌詞があり、歌付きの音源も数多く存在しています。
日本でも、さまざまな歌手によって歌われており、1962年の紅白歌合戦では、歌手の坂本スミ子氏(1936-2021)が「エル・クンバンチェロ」を披露しています。

El Cumbanchero

A cumba cumba cumbanchero…
A bongo bongo bongo bongocero…
Piquiti que va sonando
El cumbanchero, bongocero que se va…
Bongocero que se va…

A cumba cumba cumbanchero…
A bongo bongo bongo bongocero…
Piquiti que va sonando
El cumbanchero, bongocero que se va…
Bongocero que se va…

Y suena asi en tambor veriquiti
Bom bom ba…
Y vuelve a repicar veriquiti
Bom bom ba…

A cumba cumba cumbanchero…
A bongo bongo bongo bongocero…
Piquiti que va sonando
El cumbanchero, bongocero que se va…
Bongocero que se va…

エル・クンバンチェロ 日本語訳

クンバクンバ クンバが好き
ボンゴボンゴ ボンゴを叩く人
リキティと鳴る
大好きなボンゴを叩く人が続ける
ボンゴ奏者がやめない

ドラムがリキティと鳴る
ボンボンボンバ
またリキティと鳴る
ボンボンボンバ

クンバクンバ クンバが好き
ボンゴボンゴ ボンゴを叩く人
リキティと鳴る
大好きなボンゴを叩く人が続ける
ボンゴ奏者がやめない

クンバクンバ クンバが好き
ボンゴボンゴ ボンゴを叩く人
リキティと鳴る
大好きなボンゴを叩く人が続ける
ボンゴ奏者がやめない

※坂本スミ子氏のYouTube動画は、2018年の日本歌手協会新春歌謡祭のものです。